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こんな男です…


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「ネコソギラジカル 青色サヴァンと戯言遣い」 西尾維新

くだらないとか馬鹿げてるとか漫画だとか、もはや一冊目のミステリ小説という世界からは遥かに離れた物語と化してしまったが、とにかく圧倒的に面白い西尾維新の「戯言シリーズ」もいよいよ最終巻の9冊目、「ネコソギラジカル 下」に突入。

これで戯言遣いの「ぼく」とお別れなのかと思うと寂しい。読み始める前に、ちょっと感傷に浸る。

 

意味を持たないノリだけの言葉に翻弄され、人間の限界を超えたアリエナイ登場人物たちに踊らされ、何が何だかわからないまま読み進めてきた。

まったく西尾維新って特異な才能を持っている。

きっと彼自身がスタンド使いなんだろう、まんまと術中にはめられてしまった。

 

 

カバー帯には「ぼく達は幸せになった」と書かれている。

 

…つまり、死ぬんだな。

 

今までの流れで考えると、幸せは生きてる上では得られないと戯言遣いは言うだろう。

生からの解放によって、幸せになれるのだ。

 

さあ、ようやく青色サヴァンの少女のお話が読める。

彼女が何者で、戯言遣いの「ぼく」が何者なのか明かされる。

 

 

 

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at 18:48, ださいおさむ, 読書

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「京都寺町三条のホームズ」 望月麻衣

今年に入ってから徐々に読書量が増え、一時期まったく本を読んでいなかったのが嘘のように、6月は書籍代だけで一万超えた。

西尾維新のせいである。

 

このペースでは生活費が脅かされるので、先週知った無料電子書籍のサイト、Eエブリスタでライト・ミステリをチョイスしてみた。

 

西尾維新の「戯言シリーズ」の主人公が京都市内に住んでいる。

今回の舞台も京都。寺町三条といえば京都市内のやや北に位置する、その名の通りお寺さんが多い地区。

その寺町三条の商店街にある小さな骨董店「蔵」の三代目が”ホームズさん”こと家頭清貴、22歳。本職は京大の大学院生である。

 

本人は「苗字が家頭だから」と言うが、子供の頃から鋭い観察眼で人の心を読み取ってしまう。

先週読んだ「名画座パラディーゾ」の朝霧千映もそうだったが、人のちょっとした表情や仕草、話す言葉だけで心を読んでしまうライト・ノベルの探偵さんはシャーロック・ホームズ以来のお約束なのかな。

確かにいきなり「…って思ってますね?」と心の中を言い当てられたら気持ち悪いが、キチンと理由を説明してもらえば手品のようなもの。

 

この短編集は寺町三条のホームズさんを探偵役に、ひょんなことから「蔵」でアルバイトする女子高生、真城葵の五つの物語。

京都ガイドにもなるステキな一冊。

あぁ、オレももっともっとたくさん京都を巡るんだったなあと激しく後悔している。

特に貴船神社は昔から憧れていた場所。京都市内からはかなり北の奥深く、あまりにも遠いので二の足を踏んでいた。

愛とお金と時間は、いつまでもあるもんじゃない。

 

 

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at 19:14, ださいおさむ, 読書

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「名画座パラディーゾ 朝霧千映のロジック」

人と人の出会いが、物語の始まりである。

どんなストーリーであろうとも、人との出会いがなければそれは哲学書だ。

 

瀬川悠人23歳。大学を卒業して家電販売会社に勤めて2年目。日本映画界のメッカと言われる広島県尾道市に転勤になるが、彼自身は産まれてこのかた一度も映画館に行ったことはない。

 

映画音痴の瀬川くんが出会ったのは、祖父の遺した小さな映画館「名画座 パラディーゾ」を守り続ける若き女性支配人、朝霧千映24歳。

 

瀬川くんが勤める店の倉庫からデジカメが盗まれていることがわかり、瀬川くんに疑いがかかる。

話を聞いた千映さんは「ショーシャンクの空に」のような話ですねと言うけれど、映画音痴の瀬川くんには意味がわからない。

「ショーシャンクの空に」は、たいへん多くの映画ファンが「一番好きな映画」に挙げるほどの名作。それを知らない人がいることに千映さんは唖然とする。

 

しかし、瀬川くんとアルバイトの二人の会話を立ち聞きしただけで、千映さんは事件の真相を解き明かしてみせる。

 

かくして物語が始まった。

映画音痴の瀬川くんと映画マニア(しかも熱狂的な!)の千映さんの物語。

 

この短編集には名画を題材にしたライトな(殺人事件とか物騒なものではない)ミステリが4篇。

 

「ショーシャンクの空に」

「プリティ・ウーマン」

「シザーハンズ」

「ペイフォワード 可能の王国」

 

不思議な事件が起こると、千映さんは映画のストーリーになぞらえて真相を解き明かす。

どれもこれも、まったく素晴らしい映画であり、その名作映画のストーリーにミステリを上手くはめ込んでいる手際は実にお見事!

筆者の桑野和明さんはたいへんな映画好きのようで、作品の中でも千映さんの口を借りて多数の映画の魅力や薀蓄が語られる。

映画好きにはたまらないミステリだ。

 

 

実はこの作品、190万以上の作品が無料で読み放題の電子書籍の投稿サイトE⭐エブリスタから逆に書籍化された物。

うーん、そんな時代なのだ、映画館に行ったことがない若者がいても驚くことじゃないのかもしれない。

悲しいことだけど…

 

 

 

 

 

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at 17:58, ださいおさむ, 読書

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「クビツリハイスクール」 西尾維新

戯言シリーズ三作目は、冒頭から「人類最強の赤」が主人公の「ぼく」の部屋を訪れ、スタンガンで気絶させて拉致するというトンデモないスタート。

 

「ぼく」が意識を取り戻すと、セーラー服に着替えさせられ、高速道路をひた走るコブラの車中。

与えられたミッションは神秘のベールに包まれたお嬢様学園に潜り込み、ひとりの少女を救出すること。

 

学園内に潜入する「ぼく」を出迎える敵は戦闘訓練を受けた女子高生!

お嬢様学園とは表向きで、実は女子戦闘員を養成する特殊な学校だったのだ。

 

掌紋認証システムの鉄扉に守られた堅牢な密室内でのバラバラ殺人という趣向はあるものの、もうすっかりミステリの範疇からは飛び出し、作者は思う存分に暴れまわる。山田風太郎もかくのごとしと。

 

もともと「ジョジョの奇妙な冒険」の熱烈なファンで漫画家志望だったというのもうなづける。

少年ジャンプに原作を提供した「めだかボックス」では「異常者(アブノーマル)」、「過負荷(マイナス)」と呼ばれるスタンド使いが多数登場するが、すでにこの作品が先鞭をつけている。

オレはミステリ好きだが、こういうのも大好きなんだよねー。

 

呪文。

確かに。

哀川潤のセーラー服姿には、それくらいの効果があるだろう。

 

あー、マンガで読みたかったなぁ…

 

 

 

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at 19:26, ださいおさむ, 読書

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「クビシメロマンチスト」 西尾維新

「ぼく」という語り部を主人公にした作品群は「戯言シリーズ」と呼ばれている。

「ぼく」が二言目には「戯言だけど」とつぶやくことからだ。
 

 

 

かつて己の頭の良さを鼻にかけ、他人を嘲笑い、見下してきた「ぼく」は中学二年でER3という天才養成プログラムの試験に合格し、アメリカに留学する。

しかし、そこで多くの偉大なる天才たちに己の「器」を思い知らされ、6年間でドロップアウトして帰国。

 


他人を見下して生きてきた「ぼく」は、自分も実は誰かに見下されているという強烈な劣等感に襲われているのだろう。

無関心、無感動。生きていることに執着はない。

「死んでしまえばいい」と言われても、まったくもってその通りだと自覚している。

 


しかし、天才でありながらも、無防備に心から純粋に「ぼく」を慕ってくれる青い髪の娘の存在に救われる。

 

その青い髪の娘が、今回ほとんど登場しない。

「クビキリサイクル」では、彼女のために動いたはずなのに。

 


西尾維新は執筆スピードがかなり速い作家で、二作目のこの作品もデビュー作からわずか3ヶ月後に発表された。

デビュー作の「クビキリサイクル」とはたったの3ヶ月で、「ぼく」の内面世界がかなり変わっている印象を受ける。

 

「クビシメロマンチスト」は語り部である「ぼく」自身の物語。

事件の始まりも終わりも、すべて「ぼく」である。

お互いがお互いを「鏡に映ったもうひとりの自分」と認め合う連続殺人解体鬼・零崎人識に惑わされてはいけない。彼こそは今回の狂言回しである。


「絶海の孤島」、「密室」、「首切り殺人」など、本格ミステリのコードが満載だった前作とは一変し、本格ミステリではタブーと指摘されるべき箇所がいくつかある。

少し残念な気もするが、どんどん己をさらけ出していく「ぼく」、そしてあまりにも強烈で魅力的なキャラクター「人類最強の赤」にはもっともっと付き合いたい。



 

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at 19:52, ださいおさむ, 読書

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